「太陽がいっぱい」
フランス映画の題名だ。 アラン・ドロンのデビュー作で当時の日本では絶大な人気を誇った俳優の一人だったが、残念ながら昨年の8月に亡くなってしまった。 報道もされたのでご存じの方もいるだろう。 1960年代の日本映画界にはアメリカ映画のみならず多くのヨーロッパ映画が放映されていた。 当時のフランスやイタリア映画には多くの名作が生まれていたのだ。 大衆向けの娯楽映画作品が多いハリウッド映画に比べて大人向けのヨーロッパ映画は思春期の 小生にとっては多いに刺激を受けた作品が多くあったのだ。 そのひとつに「太陽がいっぱい」は若者の心理を大いに刺激する作品でアラン・ドロンの人気を高めた作品だった。 貧しいがために上昇志向に駆られた青年で育ちが悪い、ちょっと卑しい部分があるという役柄が彼にピッタリと合ったサスペンス物語なのだ。 ラストも衝撃的で、最後まで楽しむことができる作品になっている。 現在の若者にも人生を考えるよい作品なのではないかと考えるしだいだ。
JO