いつもの季節
いつもと同じ季節はめぐり冬本番がやってきた。 近年は気候変動のせいか心地よさ季節は早々と幕を閉じてしまう。 春も秋も短くなっているようで寂しいけれど、それでも季節はめぐる。 同じようなリズムを繰り返し刻むものがあるとなぜかほっと落ち着くものだ。 季節の訪れを重ねていると「いつもクリスマスには」とか「今年も正月がやってきた」というような言葉が自然と口をついて出るようになる。 だが今年の晩秋は少し違った。 この季節にはマルタにある鬼柚子の木に実がいくつもなるのだが何故か今年は実らなかった。 皆が待っている柚子ピールが作れないと思っていたがある所で入手することができたので今年も同じように作ることが出来た。 自分にも毎日のリズムがあり、同じように繰り返している。 朝、起きるとまずはコーヒーを淹れ、自分の部屋の窓を開けて空気の入れ替えと同時にベッドを直す。 今日の空を見ると朝焼けがきれいに赤く染まっている。 今日も天気は良さそうだ。 さあ、今日も始まった。
JO