しらす丼
台風19号で被災された地域の皆様方に心よりお見舞い申し上げます。 1日も早い復興を願ってお祈り申し上げます。
しばらくの間、我が家から車が無くなっていた。 その車は妹に貰われて行ったのだ。 しかしながら、先日、新しい車がやって来た。 小生、少々楽しみにしていた車なので嬉しい。 早速、最近出不精の妻を連れだしドライブに行くことにした。 さて、何処に行こうかと考えて、ふと思いついたのが田子の浦の生しらす丼を食べに行くことだった。 天気予報も上々のようだ。 ついでに箱根の旧東海道を登って山越えすることにした。 早朝に出発、小田原を過ぎ湯本温泉の少し手前を左へ折れると旧東海道だ。 そこには狭い道沿いに古びた温泉街がしばらく続き、そこをゆっくりと登って行く。 道は他の車とすれ違うのもやっとで早朝のせいか人影は見られないが古い旅館が多く有りなかなかの風情だ。 車をゆっくりと進ませ旅館街を過ぎるといよいよ峠道になった。 小生の好むところのカーブの多いみちが続く。 もう若くも無いのについ飛ばしたくなり時々アクセルを強く踏み込むと車は思ったように速度を上げてくれるのが気持ち良い。 若い頃は夜中に一人で峠道を走りに度々行っていたものだ。 そんな走り方を妻も慣れているのか “危ないから止めな” 等とは言わずに平気な顔で横に乗っている。 朝日が木々の間から差し込んで綺麗だ。 すれ違う車も無く気持ちよく峠を越し芦ノ湖から見える富士山のコントラストを堪能して箱根をくだった。 沼津を過ぎ、田子の浦まではもう少しだ。 田子の浦のしらすの獲り方が独特なので新鮮なのだ。 一艘引きという漁法だ。 一艘の舟で、網も大きな魚としらすを獲る網を分けているので漁獲量は少ないが、しらすを傷付ける事無く素早く水揚げして船上で氷締めするので鮮度が抜群に良い。 天候も上々、海も荒れておらず最高の状況だった。 いざ漁港へ行った。 ところが、“本日、生しらすは無し” の看板。 市場の人に聞いたところ漁には出たのだがしらすは取れなかった、との事。 海の資源も少なくなってきているのかと考えさせられるドライブであった。 残念!!
追記 : 生しらすを食べられずドライブを再開した矢先、妹から電話。 孫を連れて遊びに来たいとの事。 即刻ドライブは止め帰路に付く事となった。 その夜は皆で鮨屋での晩餐となり魚を堪能した小生であった。
JO