ゴッホの自画像
またもや、日本人が好きな画家の一人であるゴッホの自画像展なるものが開催された。 場所はイギリス・ロンドンの美術館だ。 彼が生涯に描いた自画像の大半は展示されているそうだが、自画像だけを集めて展示されるのは史上初とのことだ。 それら自画像には彼の人生が込められているのだ。 ゴッホの画業は27歳でパリに出てから自ら命を絶つ37歳までのわずか10年ほどなのだ。 ゴッホの代表作と言える自画像は、37点すべてが1886年の春から1889年9月までのたった3年半(33歳から36歳まで)のあいだに制作された。 自画像はパリ時代とアルル時代に分けらることができ、パリ時代には印象派の影響を受けて新しい技法に挑戦しながらスタイルを探求していった。 パリ時代の短期間に27点も描いている。 対してアルル時代には8点のみ。 その8点には力強い自己表現が見て取れ、自画像を描くことが自身のアイデンティティを構築する方法となっていたのだろう。 そのほとんどが、家族や友達・仲間に贈られていることからも想像される。 だがこの展覧会、5月で終わっている。 日本にも来たら大きな反響を呼ぶところだが、予定はない。
JO