ヘラルボニー

この変わった言葉に意味は無い、というか分からない。 ある障害者が子供の時から発していた言葉なのだそうだ。 実は昨年、政府が主催の日本スタートアップ大賞を受賞した会社の名前なのだ。 この日本スタートアップ大賞とは次世代へのロールモデルとなるような社会的インパクトのある事業を創出した起業やベンチャー企業を表彰する制度なのだ。 この会社は福祉にイノベーションを起こした事が受賞理由でその内容は障害者の手によるアートをビジネスに転換した事なのだ。 この会社は双子の兄弟が立ち上げたのだがこの兄弟には知的障害を持った兄がいて小さい頃から一緒に仲良く育ったのだ。 そして彼らはこの兄の知的障害は何物にも代えがたい価値が有り、これを世に知らしめようと行動を起こしたのだ。 知的障害者への世の中の偏見と先入観を変えることが「ヘラルボニー」のミッションとなっている。 そもそも芸術表現とは内的な動機に基づいた行為であり、アーティストは自分自身に向けて表現し自身の求めに応じて生まれるものなのだ。 この考えから障害は「欠落」ではなく「違い」と考えれば普通ではないことに可能性があるのだ。 ここにヘラルボニーの挑戦があるのだ。 他にも障害者によるアートへのビジネスはあるが彼らの作品への価値を見出し世の中に広める活動は尊敬に値する。 これらのアート作品は我々見る者に対して想像を掻きたてる何かが有り、新たな芸術家誕生を見るのは楽しくも有り驚きでもあるのだ。

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