公約
20年前、私は22歳から吸っていた煙草を卒煙した。卒煙した、と言うより、卒煙出来た、といった方が正確だろう。それまで私は何百回と禁煙していたからだ。私はそのたびに禁煙に失敗し、自己嫌悪に陥っていたのである。
何故その時は禁煙に成功したのであろうか。それまで私は禁煙出来なかったとき、また失敗したの、と言われるのが嫌で、誰にも話さず一人でこっそりと禁煙していた。失敗が前提で、禁煙を止める言い訳ばかり考えていたのである。あの時は、友人と居酒屋で煙草を吸いながら酒を飲んでいて、田代に禁煙が出来るわけがない!!と言われたのである。それまで何百回も禁煙に失敗していながら、友人から面と向かってそういわれると、なにくそ!!!!なめるな!!と言ってしまった。あららららららー言っちゃった。どうしよどうしよ。言っちゃったーー。てな感じで、二人の禁煙対決が始まった。
でもそのおかげで、あれだけ出来なかった禁煙に成功した。苦しい事を成し遂げるためには公言した方がいい、と言うことを学んだ。
ここまでは前文である。次回この場を借りてあることを公約することにする。成功する為に。田代