子供の心

悲しいニュースが流れていた。 昨年の自殺が増えていると。 なかでも女性、子供が多いという。 ふと思い出した、相田みつおの言葉がある。 「観音さまの心」  赤ん坊の泣き声を聞いただけで母親は子供の気持ちがわかる。 そのときの母親は子供にとっての観音さまだから。 母親は子供の気持ちになりきるから子供の訴えがよくわかる。 母親は子供の声を耳で聞いているのではない。 子供の声を全身で観ているのだ。 母親は子供の声を観るから子供の観音さまだ。 子供の気持ちがよくわかり観音さまだった母親が子供が大きくなるにつれて子供の気持ちが分からなくなる。 観音さまではなくなってしまうからだ。 なぜ。 他人の子供との比べっこ、そんとく、勝ち負け、競争心、教育投資なんていうそろばん勘定が母親の心を汚染してしまうからだ。 世のお母さん方よ、そんとくからはなれた観音さまの心を再び取り戻してほしい。 人間の作ったいまの価値観を根底から変える事ができるのは、いままで観音さまだったお母さんあなた自身です。 あなたにとって一番大事な子供がそんとく勝ち負けの競争に疲れてある日突然ビルの屋上から飛び降りないうちにーーーーーー。 飛び降りてからでは遅いのだから。

JO