季節は移りゆく

季節は移りかわる蝉しぐれとともに盛夏へ。 小鳥たちだけでなく、小さな虫たちの鳴き声に心なずむ暮らし、そんな機会が増えていく。 長い梅雨もやっと終わりなのだろうか、私の住む辺りでも蝉の一番手、ニイニイゼミが鳴きだした。 歳を取ると耳を傾けても聞こえない音が増える。 モスキート音もそのひとつ、20代くらいまでの若者には聞き取れる高周波音のことだ。 人間の聴覚は年齢を重ねるに伴い高周波の音など聞き取りにくくなるという。 いくら季節の訪れに日々、敏感でいたとしても聞こえないもの、見えないものが増えていくのだろう。 さて、そろそろ8月はお盆の季節。 色々な行事が今は暮らしの中から薄れていくように感じるが、全国各地には多くのお盆の風習が生きている。 ご先祖様や祖霊などをお迎えし、もてない、お見送りする為に、手を合わせ、お供えものをする。 その頃にトンボが飛び始めるが、お盆の頃に飛ぶトンボを「精霊トンボ」や「盆トンボ」と呼び名がついている。 ご先祖様の霊を乗せているといわれ、捕らえてはいけないとされている。 目に見えないものを見ようとし、耳を澄ます。 便利な世の中でも季節のうつろいにあらためて思う日々である。

JO