曹洞宗・道元禅師の教え

「世人の愛、処われ愛せず。 世人の愛、処というは自を愛し、他を愛す。 この愛、漸漸(少しずつ進んでいくこと)に長ず。」 世間の愛は自分については利己的になり、他人に対してはのめり込んでしまう。 このような愛は自分はとらないということなのだそうだ。 日本ならず世界は気候異変がとどまるところをしらず、各地に甚大な被害をおよぼしている。 「天乱るれば人心乱る」の言葉通り世情に表れているのではないだろうか。 こんな時こそリーダーシップが求められる。 こういう時こそ政治家には金と権力欲にまみれることなく日本を考え、世界をリードすることが求められるのだ。 お釈迦様はこの有様を「国乱れん時は先ず鬼心乱るるが故に万民乱るる」とおしゃっている。 では私達はどうすればよいのだろう。 道元禅師は「身を清むるは心を清むるなり、身心を清むるは国土を清め、仏道を清むるなり」とおしゃっている。 自分の心身を清らかにすること、文化や宗教を考え直し、今一度、欲が創り出した日本を見つめ直し、自分が清らかになれば家庭はおさまり、ひいては国も天地もおさまるのではないかと思う昨今なのだ。

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