植物の事は植物に聞け。

30年くらい前、冷夏で来る日も来る日も太陽は出ず、曇りや雨の日が続いたことがあった。お米が全く実らず、タイから緊急で細長いお米を輸入した年、と言えば分ってくれると思う。今年の夏が平年より梅雨明けが遅いからと言って、あの年のようになるかどうかは分からない。

あの年、久米宏がやっていたニュース番組で会津の農家の女性がインタビューされていた。細かいことは全く覚えていないのだが、動物のように動き回ることが出来ない植物には、その年の天気を察知する能力が備わっているのだと言う。1月の段階で植物は今年は冷夏になると言うサインを出していたというのである。それに基づいて、種まきから田植えの時期、水張りの調節までしっかり対策を取っていたので収穫量は平年通りだそうである。植物の声を聞け、という言葉が妙に印象的で、30年たっても何故か覚えている。

利用者さんにひまわりの種をいただき、育てているという話を前回前々回ブログで書いてきた。育ちが悪く、まだ40cmぐらいしか育っていないのに花を咲かせてしまった。茎もヒョロヒョロで、風が吹いたら倒れてしまいそうである。

植物の事は植物に聞け。花に耳を近づけてみたが何も教えてくれない。んーーーーん。もしかすると今年は梅雨が明けず、ダラダラと不順な天気が続くので、さっさと花を咲かせてしまったのだよ、と言っているのかもしれない。そんな気がしてきた。はたして今年の夏はやって来るのでしょうか。答えは1ヶ月後。田代