衆院選挙と仏教
日本の仏教は北伝仏教である大乗仏教であり、教えは自分よりも人を救うことが僧の使命としている。 ところが、現在、世界中は自国主義、自分主義や何々ファーストという言葉に代表される自己主張が大勢を占め、それが原因で紛争も起きている。 又、世界的な異常気象も利己的な経済発展政策に伴う地球資源の消費に伴う自然破壊が原因と考えられている。 これからの時代、地球人類は何をめざいしていくのだろうか。 2500年も前に仏陀は、この宇宙は定常的存在ではなく常に変化し続けられるものであり、すべては相互依存的存在だと考えられていたので。 この考え方は現在宇宙論にも通づる事でまさに先取りしていたのだ。 そこで仏陀は、この世界観の理解こそがすべての苦を克服させ、平和な世界を創出させる知恵だと説いている。 この考え方は、私たちが現実だと感じているすべてのものには実体がなく、そのことを理解することが苦からの解放と心の平安につながるとしている。 そして、この教えが仏教の般若心経にまとめられているのだ。 精神論としての般若心経の理解がもしかして、これからの日本の進むべき道であるのだろうか? それを考えると今回の衆院選挙の投票が難しいものになってきた。 ここは自分の勘にでも頼るしかないのだろうか。
JO