音読

今日は詩の音読をしてみよう。 まさに声を出して詩を表現するのだ。 音読をしようとすると漢字の読み方に注意深くなる。 また、どこにどれくらい間を置くか、などと考えるのは詩の内容理解を深める事にもつながる。・・・・ 「ぱさぱさに乾いてゆく心を人のせいにするな。 みずから水やりを怠っておいて。 気難しくなってきたのを友人のせいにするな。 しなやかさを失ったのはどちらなのか。 苛立つのを近親のせいにするな。 なにもかも下手だったのはわたくし。 初心消えかかるのを暮らしのせいにするな。 そもそもがひよわな志にすぎなかった。 駄目の事の一切を時代のせいにするな。 わずかに光る尊厳の放棄。 自分の感受性くらい自分で守れ。 ばかものよ。」   茨木のり子 作

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