NHK大河ドラマ

今年のNHK大河ドラマは出来が良いので、最初から見ている。 史実に忠実とは言えないが、史実をよく研究して色々な場面に取り入れていることはみごとな出来栄えと感じる。 平安時代そのものが日本文化の花開いた始まりであり、紫式部の「源氏物語」を題材にドラマ化したのはあっぱれな出来栄えと言いたい。 そもそも紫式部自体がどのような人物であったのかさえ分かっていないのに「源氏物語」から着想してドラマ化する発想自体が実に面白い。 中でも”まひろ”の母がドラマの始まりに死ぬのだが、ドラマの展開に重要な位置にありテーマになっているように感じる。 「源氏物語」は今でいえば恋愛小説だが、このドラマは男女の関係の中に遺恨を入れたところが内容を深くしているように思われる。 主人公”まひろ”が密通によって子をもうけるが、その発想が「源氏物語」の世界なのだろう。 男女の中というものは今も昔もあまり変わっていないということなのだろうか。 私には未だにわからない事だらけのようなきがする。 世の中は昼間に動き、物語は夜に動く、ことなのか。

JO