チェンマイ タイ
以前 チェンマイからトレッキングに出た時のことを書いた。その数日後のことである。
チェンマイのゲストハウスで一緒になったアメリカ人から、タイの北部の町タットゥンから出ている川下りが面白い、という話を聞いた。早速その町へ行ってみることにした。チェンマイからタットゥンへは写真(インターネットからダウンロード)の乗合タクシーで行った。タクシーと言っても専用でなく、10人ぐらいの人が乗っている。旅行者は私だけだった。
後ろの入り口から乗って、すぐの所に腰かけ後ろに流れる景色を眺めていた。周りは田んぼである。私の父は栃木県喜連川町出身で、田舎に行くと田んぼ田んぼ田んぼである。その景色とそっくりで、今タイにいるという事を忘れてしまっていた。バンコクの車とバイクと人の喧騒とは違い、心からくつろげる景色だった。
どれほど乗っていたのか覚えていないが、途中で隣りに座っていた男性から声を掛けられた。どこから来た、どこに行く、どんなとこに行った、等よくある話をしているうちに、おれの家に来い、と言われた。今では見ず知らずの人の家についていくなんてことはしないと思うが、当時の私は「面白そう」と思いついて行ってしまった。
これがタイを第2の故郷と思わせる体験に繋がるのである。予定のない旅行の醍醐味だと思う。その話はまた後日。田代