ホワヒン タイ

タイのビーチというと、プーケットやパタヤが有名だが、知る人ぞ知るホワヒンというリゾートがある。タイの王室の別荘があるのだが、街は庶民的な雰囲気である。

北部のチェンマイから山岳地帯を歩き回っていたので、今度は南部のリゾートに行ってみることにした。

バンコクの中央駅を夕方出発する列車の、冷房もついていない3等客車に乗りこんだ。空調つきでシートはリクライニングの1等から、空調なしで椅子も木製、背もたれが直角の3等まで、安全と水にさらに快適さもお金次第が世界のスタンダードである。2人2人が向い合せに座るボックスシートで対面にはバンコックに行商に来ていたというおばあさんが座っていた。

チェンマイの乗合タクシーで一緒になった方と意気投合し、盛り上がったということがあった事は以前書いた。ここでも何となく話しかけ、身振り手振りの交流が始まった。そのうちに、隣のボックスに座っていた乗客や、周辺の人々がだんだん加わって来るようになった。私がホワヒンに行くと言うので、あそこの宿に泊まれ、飯はどこで食べろ、と様々な情報を教えてくれた。私がメモを取り出すと、よこせとばかりにとられてしまい、皆があれこれ言う情報をみなタイ語で書いてくれた。

ホワヒンに着くころにはもういっぱしのガイドブックが出来上がるほどの情報量になっていた。

ほほえみの国、タイランド、がタイ旅行のキャッチコピーである。偽りなし。私がタイを第2の故郷と言う由縁である。田代