安全への取り組み

正月に起こった羽田空港での事故は当所から言われていたように人的事故との結論になるようだ。 報道によれば管制塔からは言葉の事は別として滑走路への侵入許可を出してはいなかった。 でも、思うにどのような事故も発生原因は同じようなもので安全の基本を理解してはおらず注意の捉え方に起因しているケースがほとんどなのだ。 ある大学教授が言うには「人は間違え、システムは故障する」とのことで「安全」とは100%を目指すがそれはムリな事なのだ。 その事から安全の基本を考えて対策を策定するにはまず 

① 本質安全を基本に全体としてのリスクを考えていく。

② 人とシステムがそれぞれの特性を生かして協調すべき。

③ 両者ともエラーがあることが前提で安全を考える。

「安全」のシステム化には特に③を基本に考えるべきであり、現在進化中のAIに全てを委ねる事の危うさを感じる次第なのだ。 将来的にはAIも更に進化するであろうが最終的には人間もAIも疑って考える必要があるのだろう。

JO