水仙の花

肌寒い日々が続いた中、無条件に心を満たしてくれる花がある。 マルタの庭にも咲いている「Daffodils」(水仙)。 英国人が愛する花の一つだ。 まだ寒さが残る日にこの花をみつけ、目を光らせる。「もうすぐ春だ!」英国人は春が好きだ。 長くて暗い冬に耐えた彼らに、美しい光が降り注ぐ「水仙」はそんな光がもうすぐそこに来ていることを知らせるシグナルのような存在なのだ。 英国の詩人、ウイリアム・ワーズワースの「水仙」。    「谷や丘の間を漂う雲のように私は一人さまよい歩いていた。 ふと気が付くと、そこには黄金に輝く水仙の花が湖のほとりで木の陰が風に揺られて踊っていた。 まるで銀河に輝く星達のようにキラキラ輝く花々は入り江の線を縁取りながら果てしなく連なっている。 目の前では一万もの花々が楽しそうに頭を揺らして踊っている。 波が負けじと踊ったならば、水仙たちはより一層楽しそうに踊る。 こんな楽しい光景に迎えられて喜ばない人はいないさ! 私はただじっと眺め続けた。 それがどれ程の富を私にもたらしていてくれていたかも気付かづに。」  時々、空っぽで虚しい気持ちに襲われて、長椅子に身を横たえていると、突然あの光景が私の瞳に蘇えるのだ。  - 孤独の中の至福のとき - すると、たちまち私はの心は喜びに満たされ、水仙達と一緒に踊り出すのだ。 この「水仙」は原産地は地中海沿岸で、毒草でもある。 注意!

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