遺跡調査 横浜

遺跡を調査する際グリッドとトレンチの二つの掘り下げ方がある。

トレンチは遺跡を短冊状に掘り下げる方法で、グリッドは真四角のマス目を掘り下げる方法である。上倉田遺跡ではグリッド法が採用されていた。

元々は山林だった場所なので表土が2m以上堆積している。そのうち8割ぐらいは重機を使って廃土するのだが、そこから先は遺跡を壊してはいけないので手作業になる。

地層を見ながらスコップを見ながらひたすら掘り下げる。ほった土をどこまで遠くまで飛ばせるかが腕の見せ所である。上級生は10mぐらい飛ばしまた飛んだ土がバラバラにならず一塊のまま飛んでいく。我々1年生が作業をしている上をバンバン飛ばしても、下にいる私達には全く土が降りかからない芸術技を持った先輩がたくさんいた。

表土をはぐと写真のように移植を使い1cm単位で掘り下げるようになるのだが、その話はまた次回。

写真で頭をこちらに向けているのが私である。当時は髪の毛がたくさん有り、頭頂部に穴が開いていなかった。一緒に作業をしているのは同級生だが5年ほど前に他界してしまった。田代