長生きのコツ

直感的に感じることがすごく大事なのだ。 でも年齢を重ねてくると直感を感じてもすぐに行動に移すことができなくなってきた。 フランスの諺にもある「La unit porte conseil](夜は忠告をもたらす)。 何か重要な決定をするときはすぐに決めず、一晩落ち着いて考える、というのだ。 時間が決めてくれるようなところがあって、そっちのほうが大事な気がしてくる。 意外と他人まかせで動いている気がする。 「命の危険」みたいなことを直感したときは、すぐに止めておくが、いつも肝に銘じていることは「逃げ足の早さ」なのだ。 何事においても、皆が「大丈夫、大丈夫」、「そんなに怖がらなくても」といっても、自分が怖かったら早々に逃げるのがよい。 98歳のお婆さんに長生きのコツを聞いたそうだ。 そうしたら「逃げ足の早さ」だというのだ。 戦争の時も皆が大丈夫といって逃げず、怖かったので逃げて助かったそうだ。 「健康を保つ」とか「これを食べなさい」とかではなく、「逃げ足の早さ」これに間違いはなさそうだ。 この言葉を一番良く聞く事がある。 それは登山家からだ。 状況から判断して危険がせまっていたならすぐに登山を止め、下山する。 これも「逃げ足の早さ」が人生を左右するのだろう。

JO