初心に帰る

先回、病院に入院して気づかされた思いを語ったが、続きでもうひとつ記することがあったのだ。 入院中はほとんどベッドのうえで過ごしたわけだが時間があるようで自由にできる時間は実際には少なかったのだ。 それというのも、一日のスケジュールが有るのだが実際には明確な分単位のスケジュールではないのだ。 治療や検査、バイタルの定期実施を行うがベッドに居なければ後回しでスタッフに迷惑をかけてしまうと思うと自然とベッドにいることになりコーヒーを買いに行くことがし難くなることがしばしばあった。 ”しかたがないのだが” ただし、ベッドでの時間があり好きな本を多数読むことができ、時には院内の消灯時間(夜10時)を過ぎても読んでいることがしばしば有り、回りをに気遣って早めにきりの良いところで消灯したことがたびたびであった。(注意されないことを良いことにと思う) そんな事で運動不足になるのは明らかで人間、楽をすると止めることが出来ないようになっているようだ。 はるの終わりころまだ少々涼しい頃に入院し退院は初夏の頃だった。 院内では季節を感じることが出来ないのだ。 病院の玄関を出て外気に触れた時に、ふっと人生を感じた。 人生とは”起承転結”なのだと思った。 自分は今何処にいるのだろうと思ったのだ。 でも自分としてはまだまだ”転”の位置に居たいと思った。

Jun