ボイコット
いつ終わるのか分からない世界的な紛争。 ロシアとイスラエルによる紛争に反対をする意味で不買をしようと気持ちは思っているが知らず知らずのうちに関係する国からの商品を買ってしまうのだ。如何に日本は輸入品が多い、という事なのだ。 「ボイコット」もなかなか難しいのが現状のような気がする。 この「ボイコット」という言葉、実は人名が語源なのだ。 19世紀末のアイルランドは凶作なかでも容赦なく地代を取り立てる管理人がいた。 窮した小作人は集団で立ち上がり管理人を追放することに成功した。 この騒ぎが世間に大々的に報じられ、まるで日本の時代劇の悪代官を思わせるこの騒動の主の名前が「ボイコット氏」だった。 そしていつしか物事を拒絶する言葉として世間に広まったのだそうだ。 日本でも同じような事で思いついた言葉がある。 その言葉とは「ごたごた」。 この言葉も残念な形で名が残る例なのだ。 一説では鎌倉時代の僧で厷庵(ごったん)に由来するとの事。 厷庵の説法が難解で筋道を立てて辿ることがあまりにも難解で、このことが民衆の間で彼の説法を民衆が「ごったん、ごったん、」とささやかれて、それが現在の「ごたごた」になったとの説があるのだ。 日本語は世界的にみても難解なものなのにもかかわらず、時代ごとに様々な言葉を生み出しているのだから凄いと言うしかないようだ。
JO