Go to eat  ホワヒン

以前、バンコクからホワヒンへ向かう列車の中の出来事を書いた。

ホワヒンはタイの王室の別荘があるところで、プーケットのような世界的に知られたリゾートではないが、綺麗なビーチがどこまでも続く街である。チェンライの山の中で夢のような出会いや体験が出来たので、今度は海へ、と単純に思ったのがきっかけだった。

一番安い3等客車で、バンコクへ物売りに出ていて、その帰り道という人たちで一杯だった。車内は昔の横須賀線のように、4人掛けのボックスが並んでいる。チェンライで素晴らしい出会いを多く経験していたので、ここでも対面の人に自然と話し掛けることが出来た。話しているうちに、隣のボックスの人や背中合わせの人やらいろんな人が声をかけて来てくれたのである。

物売りにバンコクに行っていた人たちは、地元では店を開いている人もいれば、地元の店で商品を仕入れ、バンコクで売っている人もいる。私が持っていたノートに、地図を書き、店に来いと言ってくれたのである。自分の店もあれば、その人の行きつけの店もある。付近にいた人が何人も書いてくれた。タイの文字はミミズのようで、なんと書いてあるかはさっぱりわからない。ただホワヒンの駅からの地図と、何やら意味の分からない言葉が書かれているものであった。

ただ地図を見ると、怖くて店に行こうと思わないが、私のノートを奪うように書いてくれたおばさん達の様子を見て、これは行かない選択肢はないと思った。逆にここまで熱心に書いてくれているのに、行かない方が失礼だと思った。

翌日早速店に行ってみた。その話はまた後日。田代