タコライス

今、週末は家で過ごしている。 ここ何週間は外出もしていない。 自然と家事、特に食事を作ることが多くなる。 そろそろ暑くなってきたこの時期、暑い国の食べ物を思い出す。 沖縄に行ってランチと言えば、まず思い出すのはタコライスだ。 若い頃、名前を聞いてどんな食べ物か想像ができず悩んだことがある。 沖縄の蛸飯ぐらいにしか想像しなかった。 ところが出てきたものに蛸は入ってはおらず想像とは違うのでどこの食べ物かを知りたくなった。 デビューは1984年、原型はメキシコ料理のトルティーヤだった。 トルティーヤはトウモロコシの粉を溶いて薄く焼いた皮に牛挽肉、チーズやレタス、トマトを挟んだものがタコス。 タコライスとはこのトルティーヤをライスに代用させた料理だった。 皿にご飯を盛り、具材を順に乗せて、好みによりトマトベースの辛いソースをかける。 沖縄ではきわめてポピュラーなメニューとなっている。  発祥は、本島の中央部に位置する金武町にある「パーラー千里」。 米軍キャンプ・ハンセンのゲートから数分のところに店はある。 大食漢の米兵たちに向けて何か新しいメニューをと考えてタコスにヒントを得て作った。 ご飯に味付けした牛挽肉をのせたものをベースにタコライスとした。 そして、オンメニューとしてチーズや野菜をトッピングメニューとしたとの事。 米兵は偏食の傾向があり、最初から野菜をのせると嫌がる客が多い思ったのでこの形式を取った。 口コミで広まり、店は繁盛し広まった。 今ではあの「吉野家」にも沖縄限定でタコライスがあると聞く。 このタコライスは混ぜずスプーンでざっくりと縦にすくって食べるのが王道だ。 早速、作ってみよう。

JO